兼好法師と飲む
中学や高校でも取り上げられる、メジャーな作品ですよね。
昔は全くといっていいほど興味がなかったこの作品に魅了されたことを、私自身が一番驚いています。
随筆なんて、誰かがテキトーに書いたこと読んでどうすんの?って感じですね。
ただ、結婚して、子どもができて、30を過ぎた今。
沁みるんですよね~。
700年以上前に書かれた中年おじさんのブログみたいなこの作品が。
誰かに読まれるつもりではなく、暇つぶしに本音を書いてみました、っていうのが妙に核心をついてるというか。
おっさんええこと言うな~みたいな。
悩みを抱える30代の女性が屋台のおでんやで飲んでたら、兼好法師が隣に座ってきて、ゆる~くアドバイスくれる、的な感じで妄想してみました。笑
おでん屋で日本酒を飲みながら🍢
女「おっさん、人のことなんか信じられへんねんけど。」
兼「何があったか知らんが、そりゃそうだ。この世はうそばかり。しかも、人間はやたらと話を盛るくせがある。それは今も昔も変わらん。人が言うことなんか、話半分くらいに聞いとけ。」
女「そ~なんやけどなぁ。裏切られたら落ち込む。」
兼「まぁな。ただ、相手に期待するから、裏切られたときに落ち込む。この世は一定ではない。期待せず、うまくいったら幸運くらいに思っとけ。」
女「おっさん。。ええこと言うやん。」
女「あと仕事でな、ミスがこわいんよな~。どうしたらええ?」
兼「仕事な~。。まぁ自分がミスること気にすんな。最初はだれだって下手よ。ミスや恥を恐れて、挑戦せん方がもったいないわ。」
女「確かに・・・。ほーやな🙂」
女「はぁ~・・・幸せになりたい。。おっさん、私いつ幸せになれる?」
兼「ふっ。笑。寝るところがあって、着るものがあって、食うものがある。あと薬でもあれば、それは『豊か』といっていいだろう。これ以上のことを望むのは『贅沢』というんだ。お前さんは、じゅうぶん幸せなんじゃないか?」
女「まぁね。でも、まわりはもっと良い暮らししてるし。」
兼「周りのことなんか、気にするこたぁない。今、チヤホヤされてるやつも、嫌なやつも、みんないずれ消えちまうんだから。そんな肩肘はんなよ。穏やかに一日をおくれたらそれでいいじゃねぇか。まっ、もう一杯いけ。」
女「今夜の酒はうまいわ🍶」
酒を用意して、本を読みながら、頭の中で偉人と飲む。笑
皆さんも一度試してみてはいかがでしょうか。